PDFとは?どんな文書なの?

インターネットFAX基礎知識

PDFとは?どんな文書なの?

日本はFAX文化が根強い

インターネットFAXという新しいスタイルのFAX通信が注目されています。FAXと聞くと、若い人の場合には旧世代の通信形式に思えるかもしれません。しかしFAXは以前としてよく使われる通信手段です。若い人は全てのデータのやり取りをメールやクラウドサービスなどを通して行なうかもしれませんが、こうしたサービスではなくFAXを多用する動きは少なくありません。

全ての人が電子機器に通じているわけではありません。さらにこれまでの業務体質上、あるいは日本の捺印文化上、紙媒体を便利とする風潮は根強く残っています。そのためFAX機器同士の通信はまだまだ健在です。

インターネットFAXとPDF

そこで登場したのがインターネットFAXです。インターネットFAXは、FAX通信の利便性をさらに高めることができます。インターネットFAXでは片側がタブレットやスマホなどの電子端末を使用して、もう片方の側がFAX機器を使用します。この仕組みによって、相手が従来のFAXを使用する場合でも、こちら側が電子媒体でデータの閲覧や管理をすることが可能になります。

電子媒体が主流になっている現代の風潮と、FAXのように少々アナログ感がある現場とをつながく懸け橋的存在、それがインターネットFAXと言えるでしょう。なおFAXと電子端末の間でデータをやり取りする場合、PDFというデータ形式がよく利用されます。FAXから出力されたデータは、PDFにデータ変換され、電子端末上でPDFファイルとして利用できるようになります。

PDFとは?どんな文書なの

PDF形式について詳細を説明しましょう。PDFとは、「Portable Document Format」の頭文字を取った名称です。この形式はアドビーシステムズが提唱する文書形式であり、文字や画像を様々な環境で閲覧できるというメリットがあります。現在では世界中で利用されるインターナショナル・スタンダードフォーマットです。

PDFを使う場合、様々なアプリケーションソフトの垣根を超えることができます。通常文章を書く時にはワードを利用する方がほとんどでしょう。またグラフや表計算をする場合などはエクセルが主流です。しかしこれらのソフトで作成したデータは、同じソフトを持っている間同士でなければファイルを開けません。送っても見られないという事が生じます。さらにそのデータを作ったパソコンでの表示と、受け取って開く側の表示が異なることもあります。フォントやレイアウトが変わって崩れてしまいます。しかしPDFを使うとこういった問題が発生しません。